ホームグロウン売ります

自国内で育成された選手の登録を義務付けたホーム・グロウン・ルールの施行で、今ビッグクラブには必要な若手選手が不足しているらしい。 チキ・ベギリスタインは、スコット・シンクレアの獲得が戦力としての期待よりもルールを満たすためのものだったことを…

シティの不安定な戦いの原因

マンチェスター・シティが苦しんでいる。プレミアリーグは全日程の約1/4を消化した時点ですでに2分2敗で首位チェルシーと勝ち点差6、CLでは3試合を終えて勝ち点2に留まっている。 優勝した昨シーズンにおいても、一時は自力優勝が消滅するまで追いこまれてお…

トッテナム農法

近年導入されたホーム・グロウン・ルールは、世界中から選手を集めようとするプレミアリーグのビッグクラブにとって、補強戦略を揺るがしかねない大きな足かせとなっている。しかしトッテナム・ホットスパーの首脳陣にとっては、どこか別の星の問題のように…

マイカ・リチャーズの行きて帰らざる物語(または私は如何にして心配するのを止めて小切手を愛するようになったか)

さて、毎年2回のどんちゃん騒ぎ、Deadline Dayである。シティからはマイカ・リチャーズと、エミール・ヒューズ、アルバロ・ネグレドがチームを去った。 ヒューズ以外はレンタルだが、ほぼ完全移籍が前提である。チェルシーもそうだが、シティも補強が必要な箇…

2014-15 Week3 vs Stoke City(H) 0-1●

典型的な最近の敗戦。スペースを消して守る相手に攻撃がスピードアップできず、守ってはロングボール攻勢からのセカンドボール奪取で全体が間延び。失点シーンは無様でしたけど、それ以外でも危ないシーンは多々あり。ああやってセカンドボールを拾われまく…

2014-15 Week1 vs Newcastle(A) 2-0○ ジェコ覚醒の予感

主力組が今一つコンディションが悪気ながら、なんとかクリーンシートでまずは開幕戦勝利。まあ去年の開幕戦があったので、ニューカッスルに負ける気はなんとなくしなかった。 昨シーズン不満だった点として、(1)守備がてきとー。さらに4−4−2で攻撃大好き…

マンチェスター・シティ プレシーズンこれまで&若手の話とか

移籍 ギャレス・バリー、ジョリオン・レスコット、コステル・パンティリモンが放出決定。前者2人はアラブ資本を得て強くなりつつあったシティが、大枚はたいて購入した国内の実力者。表だって称賛されることはなかったが、2011/12シーズンの優勝に大きく貢…

星の王子ロングボールを蹴る

<あらすじ> スペインのとあるサッカークラブで何不自由ない生活を送るレオ。 顔なじみの仲間、美しいパス、自分のために誂えられた戦術・・・最高の環境で、レオはありとあらゆるタイトルを獲得し、ついにはこの星最高のサッカー選手として認められる。 し…

アナウンサー養成学校

W杯を観戦した多くの人々は、アナウンサーが一見して試合の展開に関係ないことを語るのに夢中になっていたことに気がついただろう。 これは決して偶然ではない。サッカー実況を担当する全てのアナウンサーは、今や養成所に入らなければマイクを握ることがで…

ロングボール業界から見たブラジルW杯レビュー

ここ10年、スペイン流のティキタカサッカーの流行と、それに影響を受けた「っていうか、普通につなげないと試合にならないよね」という世界中の気づきによってさっぱり肩身が狭くなったロングボール界。 しかし光あるところ必ず闇がある。行き過ぎたティキタ…

権力の代償

2022年のW杯開催地を決めるにあたり、カタール出身の理事からの賄賂に応じたとして、FIFAとその会長、ジョゼフ・ブラッターが(おそらく彼の任期中1万回目の)厳しい批判を浴びている。 とはいえ、この責をブラッターだけに求めることは間違いだ。 以前にも…

トテナム記

(1) デイビッドは家名をベントレーといい、博学才穎、西暦の2007年、若くして名を知られ、ついに英吉利代表に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところすこぶる厚く、貧乏クラブに甘んずるを潔しとしなかった。 いくばくもなくブラックバーンを退いたあと…

本田圭祐の守護霊が語る本とやらを読んでみたの巻

ギリシャ戦の引き分けでなんかそういうムードじゃなくなってしまいましたけども、買っちゃいました。これ。サッカー日本代表エース 本田圭佑 守護霊インタビュー (OR books)作者: 大川隆法出版社/メーカー: 幸福の科学出版発売日: 2014/06/19メディア: 単行…

W杯に関係ない人たちを見てみようシリーズ その1 スコットランド

昔サッカー関係の会社でバイトしていたときはマッチレポートの1つや2つも書いたものだが、今やしがない会社勤めの身。もはやW杯について僕が語ることなど何もない。しからば、W杯に関係ないチームの話でもしようではないか。 第1回はフランスW杯以来大きな大…

マンチェスター・シティ 選手の思い出 その5

■孫継海(スン・ジハイ) 中国代表 30 September 1977 2002-2008 ここ5年か10年ほど、ネット上で韓国や中国に好意的なことを言ったりすると、すぐに在日だ売国奴だサヨクだとわめく人が大量に湧くようになってしまったので、なかなか肯定的な文脈で語られる…

マンチェスター・シティ 選手の思い出 その4

■ダニー・ティアット オーストラリア代表 22 May 1973 1998-2004 僕がダニー・ティアットを知ったのは確か2001年の冬で、その前の2000-2001シーズンのプレミアリーグ・ゴール集のビデオの中だったと記憶している。そのシーズン、プレミアリーグに戻ってきた…

サッカー界の不都合な真実

2013-14シーズンのプレミアリーグはマンチェスター・シティの優勝で幕を閉じたが、ライバルとなる強豪チームのファンからは、「シティはホームゲームで審判に優遇されている」という批判が幾度となく噴出していた。確かにリヴァプール戦のオフサイド―― ラヒ…

プレミアリーグ2013/14 レビュー 「世界のコケ方ショー」 vol.4

優勝したぜオラァ。いよいよトップ5。長かった。 ■エヴァートン(5位)<IN> GK ジョエル CB アルカラス CM マッカーシー CM バリー AM マッゲイディ☆ FW コネ FW デウロフェウ FW ルカク FW ゲイェ FW L.トラオレ☆ <OUT> GK ムハ DF P.ネヴィル DF ハイテ…

プレミアリーグ2013/14 レビュー 「世界のコケ方ショー」 vol.3

こっから上位なのでしばらくすると主にコケ方のハイライトになります。 ■ストーク(10位)<IN> GK バトランド CB ムニエサ SB ピーテルス CM エドゥ AM アイルランド AM O.アサイディ FW アルナウトヴィッツ FW グイデッティ☆<OUT> GK ナッシュ DF ショッ…

プレミアリーグ2013/14 レビュー 「世界のコケ方ショー」 vol.2

もう疲れてきた。 ■サンダーランド(14位) <IN> GK マンノーネ GK ウスタリ☆ CB ディアキテ CB ロベルジュ CB ベルヒーニ☆ SB チェルーストカ SB ドッセーナ SB M.アロンソ☆ CM エル=ハッジ・バ CM カブラウ CM キ・ソンヨン CM ブリドカット☆ SM ジャッ…

プレミアリーグ2013/14 レビュー 「世界のコケ方ショー」 vol.1

まだシーズン終わってないけどやっちゃう。しかしタイトルに書いたように、今シーズンはビッグクラブが揃いも揃ってコケまくったので、相対的にどこが一番間抜けじゃないかを決める大会になった感があります。スペインを除いて早々に決まってしまった他国の…

フィナンシャル・フェアプレイの罰が意外と何とかなるのではないかという話

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140507-00000002-goal-socc (Yahoo Newsより) フィナンシャル・フェアプレイに違反したということで、6,000万ユーロの罰金とCLでの登録制限が課されそうだともっぱらの噂である。 フィナンシャル・フェアプレイについ…

おもろうてやがて悲しきアンフィールド〜リバプール戦

ツイートをまとめましたhttps://twitter.com/szakekovci/status/455321580684705793 https://twitter.com/szakekovci/status/455322876183183360 tkq on Twitter: "シティ対リバプール!!両方6失点しろ!" 前半、リバプールの中盤から全くボールが奪えず、…

Jリーグをろくすっぽ見ていない男がやるロシアW杯展望 #7 ファーストトップ編

ザック政権下では中盤にチャンスとスペースを提供することが第一義になっていたFWのポジション。初期からコンフェデにかけては前田が使われたが、前田がフォームを失うのと柿谷・大迫の台頭が重なり、2013年の夏以降はこの2人がワントップとして使われた。中…

Jリーグをろくすっぽ見ていない男がやるロシアW杯展望 #6 攻撃的MF編

シドニー〜アテネ世代頃までは層が厚かった、所謂司令塔型・パサー型(中村俊輔、小笠原、小野、大野等)が極端に少なくなり、セカンドトップを兼ねる高機動型が大増殖しているポジション。世界的な潮流でもありますけど。あと、日本人の体格的に難しいとこ…

FAカップ ウィガン戦プレビュー

昨シーズンの決勝でマンチョ政権にトドメを刺したウィガンと再戦。ウィガンと言えばウィーラン会長の資金力(というか資金使いっぷり)に支えられた「2部のチェルシー」として割と鳴り物入りでプレミアに昇格してきた頃が思い出されるが、近年は会長の物分か…

2002-2014 マンチェスター・シティ私的ベストイレブン

応援を初めて約10年ちょい。 『みどりのろうごく』さんの企画を見て、ふとやりたくなったので。基準としては以下の通り。 1.絶対的なプレーの質の高さではなく、あくまでのその時期ごとの、チームへの貢献度と、僕への印象度。 (うちみたいに急に強くなっ…

FAカップチェルシー戦@エティハド

完勝でリベンジ成功。決定的なチャンスは一度も作られず。同じようにホームで負けた試合と比べてどの辺が違うかというと以下のような感じかと。・チェルシーの前プレがそもそもゆるかった。日程的な有利はあったと思われる。とはいえ年末年始はもっときつか…

Poor man's Man City その2

「さて」 「チェルシーに勝利ということで」 「めでたいめでたい」 「実にめでたいな」 「クリシ、レスコット、ハビ・ガルシアは面目躍如やな」 「そんなところで」 「前回の続きかいな」 「前回はこういうチームを」 「安値で集めるとこういう感じではない…

Poor man's Man City その1

「さて」 「えらく刺激的なタイトルやな」 「別に調子に乗ってるわけではないねん」 「ならなんやねん」 「Twitterでスティーヴ・シドウェルの話になってやな」 「ふむ」 「シドウェルと言えば組立も守備も前線への飛び出しも一応できる、しかし上位クラスで…