Jリーグをろくすっぽ見ていない男がやるロシアW杯展望 #1 GK・CB編

まだブラジルの組み分け抽選やったばっかなのに、もうです。まあザックジャパンのことはタメになるブログが色々書いてくれると思うし、組み分け的にも1次リーグ敗退の可能性もぜんぜんあるし。俺の中では、あとは流れでOKですみたいな感じに。

なので暇つぶしにブラジルW杯後に代表に入ってきそうな選手を挙げてみようかなと。Jリーグは土曜日のBS1試合とハイライトくらいしか見てないので、「サッカーの面白い分析を心がけます」さん、「Picture of Player」さん、「みどりのろうごく」さん、その他もろもろのタメになるブログとミケル・エチャリ氏の『日本サッカースカウティング127選手』等もろもろを参考にしまくっています。そもそもこのアイディア自体が「Picture of Player」さんのパクリです。


■GK
こないだの欧州遠征で改めて川島さんの絶対性に疑問符がつき、ブラジルW杯後は西川、権田を含めた競争が激化しそう。ただ、そこに続く若い選手があんまりいない。

川島永嗣スタンダール・リエージュ
ゲイ疑惑でおなじみザックジャパンの正GK。反応の鋭さと度胸は大したものだし、キャッチングもミスが少ないが、ハイボール、グラウンダーのスルーともに飛び出しの判断はかなり微妙。足技がないためにバックパスの預けどころになれないのもマイナスポイントで、次の監督の志向によっては一顧だにされず、という可能性も。

西川周作(広島)
最後尾からのビルドアップを可能にする現代型GK。ポジショニングや判断にもミスが少なくなってきたようで、個人的にはもう正GKでいいんちゃう?と思っている。

権田修一FC東京
守備範囲も広い、反応も良い、ハイボールも弱くない、ということで若い世代では3歩くらい抜けている。ただ足元は微妙。あと狂気が足りないよな、代表の正GKとしては。やっぱGKはドM(川口)とかドアゴ(楢崎)とかド兄貴(川島)とか、何かしら狂っていてほしい。ということであんまり正GKになってる気はしない。

菅野孝憲(柏)
鬼反応のショットストッパー。ただし背は低い。年が年だけに、もうきついかなあ。

林卓人(仙台)
この人もシュートの止めっぷりは半端ない。飛び出す判断もグッド。ただ古典的なタイプであんまり前には出てこないし、ビルドアップへの加担度も低そう。良く知らんが。川島より年上なだけに、さすがに無理か。

林彰洋(清水)
プリマスイングランド)でプロキャリアを始めた異色の選手。1試合も出てないが。シュートの読みは良いのかなあ、と思うが、飛び出しとかポジショニングとか色々迷いがある感じ。あと浜口京子に激似。

東口順昭(新潟)※追加
忘れてた。大怪我から復帰でいきなり好プレーを見せている、元ガンバのジュニアユース組。正確に味方に届けてくれるフィードに加えて、セービングも良い。ハイボールとかは知らん。年齢的には次32だが、まあGKとしては全然ありでしょう。権田よりも良いんじゃないのかしら。


■CB
ビルドアップを重視するザック政権下では吉田、今野、森重、伊野波という本職感ゼロのメンバーが重用されたが、一方で(チーム全体の守備意識の低さもあるが)対人戦の弱さ、受けに回った時の堪え性の無さが目立つ。スピードがあってビルドアップもそこそこできる選手が育ってきているので、ブラジル後はもう少し本職よりの選出になるのではなかろうか。

吉田麻也サウサンプトン
ザックジャパンにおいて恐らくもっとも叩かれた男。一方でやっぱり高さと縦パス入れる能力は魅力だし、守備組織が整っていれば読みの良さも頼りになる。もう少しポカミスが減ればねえ。監督の好みによっては思いっきり外されそうな気もする。

森重真人FC東京
エチャリさんの本では「弱点が見つからない」と激賞。足技もあるし、対人も強いし、身長の割には(どうみても180はないでしょう)空中戦も強い。ポテンシャルとしてはCBのリーダーに収まってしかるべき。

山下達也C大阪
対人・対スペースともにJ屈指の加速装置人間。今年の鳥栖戦ではキム・ミヌに抜かれた瞬間に一人だけ瞬間移動してボールをカットしていて思わず爆笑してしまった。カバーリングの判断を間違えるときがあるように見えるのと、ビルドアップへの貢献度が低いのが難点かな。DFラインを高く保つなら、ぜひ入れてほしい選手。あとクローズZEROに出てそうなJリーガーランキング1位。

塩谷司(広島)
右足からのロングフィードに加え、高さ強さ速さもあり。当然広島なのでビルドアップも慣れている。DFの本職部分が国際レベルで通用するかは知らんが、代表で見てみたい選手ではある。

鈴木大輔(柏)
エチャリさんの本では「指導者次第では世界的センターバックになれる素質」「オリンピック世代で最も育ててみたい素材」とバカ褒めされた苦労人顔。誰かがTwitterで言っていたが、「早くに両親を亡くして、年の離れた妹を一人で働きながら養ってそう」という評がぴったり。そこそこスピードもあるし、東アジア杯で見た限りでは前線へのくさびも上手い。ロングボールへの対処がいまいちに見えるのと、集中が切れるのか突然対処を間違える場面があるのが惜しい。若手の筆頭(次のW杯では28だが)

實藤友紀(川崎)
風間大僧正のもとで精進に励む元U21代表。スピードがあって裏のボールに強い(ように見えた)ことに加え、身長の割には対空も強い。意外と年食ってるので次のW杯のときには29だけども、来年のACLでやれるようなら、代表もあり得るのではないでしょうか。

高橋祥平(大宮)
瞬発力と読みが良く、前のボールに強い。インターセプトから攻め上がりもできる。彼もタッパの割には空中戦に強いが、ポジショニングが良いようには見えないのが惜しいところ。あと見た目通り行動もチンピラチックなので、もうちょっと落ち着いて頂きたい。

山村和也(鹿島)
中村俊輔、比嘉と並んでネットでさん付けされる男。五輪代表時代はネタキャラ化が激しかったが、鹿島ではCBとしてバカバカしいくらいの対空能力を見せている。でもエチャリさんの本では「センターバックとしてはスロー」「ボランチとしてはキックが良く、成長の余地あり」とのこと。アンカー兼任としてはありかもしれん。

岩波拓也(神戸)
高卒1年目でいきなりレギュラーに定着したU19代表。何度目だのエチャリ本では「空中戦、守備の判断、プレーの読み、ロングフィードはどれも○」「ポジションを失った際にすぐにカバーできるスピードは◎」「ラファエル・ヴァランとポテンシャルは同等」ととにかく評価が高い。ほんとか。攻撃への貢献ではJ2でも出色とのことなので(見てないけど)、来年J1でどこまでやれるか楽しみ。年齢構成的にも、代表に入ってきてほしい選手。

西野貴治G大阪
今年J2でほぼレギュラー、のはず。対空能力は高い。個人的にはガンバ出身のCBというのが、今一つ信頼が置けないのですが・・・