マンチェスター・シティ 選手の思い出 その2

FW編その2

■スティーヴン・エリオット アイルランド代表 6 January 1984  200?-2004

シェイ・ギヴンの弟のような顔をしたアイルランド人。アイルランドの知らないチームからユースにぶっこ抜いたのだが、シティでは試合に出られず、アイルランド人大好きミック・マッカーシーに買われてサンダーランドへ。04/05シーズンは15点を決めて2部優勝に貢献している。
スピードは無いがドリブルのセンスがあり、STでもFTでもそこそこ使える良い選手だった。


■ブラッドリー・ライト=フィリップス イングランドU20代表 12 March 1985 2001-2006

ご存知SWPの弟。父イアン・ライトの実子(SWPは再婚時の母の連れ子)なので血はつながっていないのだが、スペックはSWPをちょっとFW寄りにした感じで、よく似ていた。
狭いところを抜けていく足技と兄に似たスピード(兄ほど素っ頓狂ではなかったが)があり、デビュー戦でいきなりゴールしたりして個人的には期待していたのだが、出番が無くあえなく2006年にセインツに売却。
11/12には3部で22点取っており、ストライカーとしてそれなりに力はあったのだと思うが、あのままシティにいても名前のあるFWがわんさか来ていたので、移籍は正解だったかもしれない。


アンディ・コール イングランド代表 15 October 1971 2005-2006

ニューカッスルとまんゆで点を取りまくったおっさんFW。かつてはまんゆのFWと言えばヨークとコールの”悪魔の双子”だったのじゃよ(見分け方は幸せそうなのがヨーク、不幸そうなのがコール)
シーズン序盤は年を感じさせないフィット具合で、ヴァッセルがごちゃごちゃやる→コールが詰めるのパターンでゴールを量産した。しかし3月に大怪我してシーズンが終了すると、チームもそのまま急降下。後半戦は何一つ面白くないシーズンだったのをよく覚えている。
1年で契約が切れ、ポーツマスに移籍したあとは1年ごとにチームをふらふら。あれだけのストライカーにしては、ややさびしい終盤のキャリアだった。


■デライアス・ヴァッセル イングランド代表 13 June 1980 2005-2009

見るも語るも疲れる男、それがヴァッセルである。オーウェンにも迫る爆発的な加速力と身長の割に重い体を活かした球際で強さがあり、一時期は代表のスーパーサブにも定着していたが、とにもかくにもシュートがド下手くそ。誇張抜きでシティにいた5年間、彼のシュートがまともにヒットしたことを見た試しがない。いいとこまで行くのに、なんでそーなるの?というシュートの繰り返し。いつだったか、ベンジャニとこいつで2トップ組んでた時は涙が出そうになった。

守備は頑張るし、そこそこボールが収まるし、サイドで使われても不貞腐れないしという微妙な使い勝手の良さからか、エロ紳士ことエリクソンにはアホみたいに気に入られていた。それか良い女でも紹介したか。
そんな彼も2009年夏、アブダビ資本注入の煽りを受けてトルコはアンカラギュジュに売られたのだが、アンカラの空港でビートルズがごとき歓待を受けていたときは腹抱えて笑った。


■イェオルイオス・サマラス ギリシャ代表 21 February 1985 2006-2008

「パルテノンの核弾頭」というすげーバカっぽいキャッチフレーズとともにオランダからやってきたギリシャ人。どっちかというと沈没船だったが。
確かに「でかくてスピードがあって足技も上手」かった。顔もアシュトン・カッチャー似(重要)だった。が、実際試合に出すと何をやらせてもどんくさかった。何というか、フリーで30m先まで走ったら、速いんだろうな、みたいな感じの”スピードがある”。こんなんに600万ポンドも使っていたらそら勝てん。
タイの元首相に買われた07/08にセルティックに売られたが、スコットランドではそれなりに人気もあるようだ。ギリシャ代表でも不動の地位を築いており、キャップ数はなんとカラグニス、カツォラニスに次いで現役3位。来年のW杯でも、多分右サイドでドタバタしているところを見せてくれるのだろう。