2013/14 前半戦成績簿(GK・DF編)


【GK】
ジョー・ハート:5
昨シーズンから続いた挙動不審が悪化し、ついにチェルシー戦でやらかして一時期サブに。シュートを止める能力(だけ)が売りなのに、その勘もさっぱりの状態になってましたが、2ヶ月くらいたってスタメンに戻ってきてからはある程度勘が戻ったようで安心しました。
ただ相変わらずクロス・CKの処理が怪しすぎる問題と、ノイアーらトップのGKと比べた時の足元の無さは否めず。本気でCLを取りに行くなら、セービング方面でもっと人外の領域に達さないと、スパッと切られる恐れもありそう。

■コステル・パンティリモン:6
ブロークンハートの代役として一時期スタメンを張り、ほんとにそこそこの出来。ブラックバーン戦のポロリ、アーセナル戦の見送り等、もろもろスタメンを張るには厳しいところも見せつつ、ハートのリハビリ期間の代役としては、及第点かなと。ただしハート同様、シティの(というかペレグリーニのスタイルには)合ってない気がしますが。



【CB】
ヴァンサン・コンパニ:5.5/右CB
相変わらず細かな怪我が多くて心配になります。怪我から復帰してからは基本スーパーコンパニ様モードなんですけど、その前はカーディフ戦のあれとか、ポカもちょこちょこあったので5.5。良くも悪くも、かつてお隣さんにいたようなリーダーシップが取れる性悪(ギグススコールズ、ネヴィル兄など)がいないチームなので、唯一チーム全体に対する責任感を態度に出すコンパニ様不在では積み上げたオイルパワーも半減。国内のカップ戦はレスコットにでも任しといていいんで、なんとか最後までコンディションを維持してほしいところです。(そのかわりチームの和を乱す人もあんまりいませんけど。良くも悪くもおとなしいチーム。「問題児集団」とか、どこを見て言ってんだと思います。)

あと今シーズンはペレグリーニの指導のおかげか、少しずつビルドアップを担当し始めていてこれは進歩。CBがゲームを作れないが故にプレスに嵌められてしまうというのがこれまでの弱点でしたから。


マルティン・デミケリス:5/左CB
スピードが絶対的に不足しているので、カバーすべきスペースが広いシティでは苦戦気味。コラロフともに炎上しているのが何度となく確認されました。ただしCB陣の中では一番ビルドアップに積極的というのはほめてあげるべきポイントだと思います。あと抜かれても取られても一切申し訳なさを顔に出さない厚顔っぷりも。マンガラとか噂になってますが、スピードのあるCBが来ない限りは、コンパニ様の相方としては1stチョイスかなあと。


マティヤ・ナスタシッチ:4.5/左CB
去年見せたカバーリングとか楔のパスはどこにしまったんでしょうか。デミケリスやレスコットのような目立ち方をしない分一見マシに見えますが、タックルとか1つ1つがズレていて結果としては普通に失点しているという。


ジョリオン・レスコット:5.5/左右CB
実はコンパニと組んだ時の失点率は一番低いらしいハゲおじさん。スピードで振り切られるシーンが目立ちますが、空中戦の強さはまだ健在なので、個人的にはそんなにひどいとは思っておらず。新しいCBを取るという噂がありますが、今シーズンはレスコットで最後まで行ってもいいかも。
あと、CB陣で一番足元が無いのに、ナスタシッチと組む時右CBをやらされてるのはかわいそうとしか思えない。



【SB】
パブロ・サバレタ:7.5/右SB
サイドバックを切り込ませるのが大好きペレグリーニの下でさらに好調。頭髪も思いのほか持ちこたえ、今イギリスで一番頼れるハゲの称号を私の中でほしいままにしてます。いわゆるベッカム的なクロスが無い中で、ここまで5アシストというのは脅威。もちろんそこにパスを出すシルバやヤヤがすごいというのもありますが、サバレタが相手の裏を取るのが上手いからこその数字。あとバイエルン戦でリベリを完封してたのにはしびれました。


マイカ・リチャーズ:3/右SB
一方でキャリア最低かもしれない前半戦を送っているアヘアヘ筋肉お兄さん。筋肉が多いほど筋断裂もしやすいってか。攻め上がりのパワーは良いですけど、バイエルン戦でリベリにボコボコにされたり、ほんとに元CBかという守備力でサバレタに勝ってるところがますます無くなってきている現状。
まあCB時代のリチャーズの守備というのは、ダンという優秀なストッパーが相手の選択肢を限定した上で、スピードに任せてカバーしまくるというタイプだったので、昔からサイドでの1vs1は(身体能力の割に)得意ではなかったんですけど。
Twitterレスコットとはしゃいでないで、早く復帰してきて下さい。


■デドリク・ボヤタ:4.5/右SB
リチャーズの怪我とクリシの右サイドバック大爆死によって右サイドバックとして何度か出場。相手が引き籠っていたパレス戦、ウェストハム戦はそこそこにこなしていましたが、ボールを支配されたブラックバーン戦は炎上。もともとCBなので情状酌量の余地はありますが、こんなに俊敏性が無かったかしらという。一方でボールを持った時は思ったよりも落ち着いてました。レスコットよりはまし、というレベルですけど、変なスルーパス出したりするくらいの色気はある。できれば後半戦の怪我人に備えてCBで試しておきたいところですが、その余裕があるか。


アレクサンダル・コラロフ:6/左SB・左SH(守備固め時)
クリシの守備がコラロフと同レベルかそれ以下に退化したこともあり、一撃必殺左足を武器にレギュラー定着。相手の裏を取ってぐぐっと曲がるスルーパスはカウンター用の武器としてヤヤの突進に次ぐぐらいの致死性を発揮していたような印象でした。あと何気にオーバーラップのタイミングも良いですよね。ネグレドがポスト、シルバが受けるくらいのタイミングでちょうど良く左を上がっているという。
守備はまあ、いつもあんなもんなので。期待する方が悪い。メッシやペドロ相手にどの程度燃えるかは分かりませんが、2試合通して1点くらいはアシストしてくれそうな期待もあります。クリシだと普通にやられるだけになりそう。


ガエル・クリシ:5/左右SB
裏を取られる⇒慌てて追いかけようとしたところですっ転ぶ、というシーンを何度か見ました。元々守備が際立って良い選手ではありませんが、そこでコラロフに負けてどうする。また、サバレタの代役として右サイドをやらされて案の定爆死というところも印象が悪かった。シーズン末までこのままだと、本気で売られてもおかしくない。というか私なら売る。