マンチェスター・シティ 選手の思い出 その1

僕がシティのファンになった2002/03シーズンから、1人1人、なるべく全選手の思い出を書いていこうと思う。
いつか見返したいだけで、とくに意味もないのだが。

FW

■ダレン・ハッカビー イングランドB代表 23 April 1976 2000-2003
ドリブルとオフサイドがトレードマークの突貫系セカンドアタッカー。
若い時にコベントリーで1シーズン14点取っていたのだが、ついにA代表には縁がなかった。

シティでは01/02シーズンに20点とって昇格に貢献したが、プレミアではアネルカ、ゴーター、ワンチョペの前に出番なし。
ノッティンガムフォレストを挟んで、翌シーズンにはノリッジに売られている。

寝ても覚めてもオフサイドの面白系FWだったが、ノリッジでは左サイドからドリブルでゴリゴリ切り込みつつ、正確なクロスを放り込むチャンスメーカーに変身。
プレミア昇格した04/05シーズンは1人で頑張っていた。

2009年に引退し、今はノリッジのアカデミーコーチらしい。シティではほとんど見なかったが、結構好きな選手だった。


パウロ・ワンチョペ コスタリカ代表 31 July 1976 2000-2004
そうです。あのワンチョペです。あのなんで点取れるかわからんけどとにかく代表ではバカスカ点取っていたワンチョペ
原博実鳴り物入りFC東京に呼んできて何の役にも立たなかったワンチョペ。何人目かわからないがカリブの怪人ワンチョペ

「でかい割にドリブルがめっちゃうまい」とか「ちんたらしているが実は本気出すとめっちゃ足が速い」とかいろいろ言われていたが、シティ時代はどっちかというと代表と同じ芸風で売っていた気がする。

せっかくプレミアに上がった02/03シーズンは怪我で全休。ゴーターとアネルカ先生がすごかったのもあってあまり活躍が見られなかったが、03/04シーズンの最終盤、残留争いの真っただ中でニューカッスル相手に決めた決勝ヘッドは今も覚えている。良い仕事したぜ。


■ショーン・ゴーター バミューダ諸島代表 25 February 1970 1998-2003
とにかくエリア内で強かったおっさんFW。足でも頭でも点が取れ、ボール扱いは無骨な割にきれいなフィニッシュも持っていた。
01/02シーズンは2部で得点王&ベストイレブンをとっており、シティではちょっとしたレジェンド扱い。のはず。

02/03のマンチェスター・ダービー1戦目ではギャリー・ネヴィルがエリア内で調子こいてボール持ったところをかっさらってゴール。2戦目では残り4分で同点ヘッド。漢である。


■ジョン・マッケン アイルランド代表 7 September 1977 2002-2005
9歳からマンUユースで育った万能型FW。いや、すまん嘘をついた。器用貧乏FW。
プレミアではとくになんの長所もなく、シティでは51試合で7得点。だいたい3部のプレストンでちょっと点を取ったからといって500万ポンドもかけて買う方がバカである。
ただし03/04のマンチェスターダービーで決勝点をとったので、まあ許してやろう。

ちなみにこの年代のマンUユースはベッカム、ネヴィル以降の冬の時代に入りつつあり、ウォールワーク、ヒギンボトム、チャドウィックなどトップで活躍できた人はほとんどなし。強いて言えばネヴィル弟とブラウンくらいか。それでも皆2部レベルではレギュラーとして活躍しており、さすがはマンUユースというところだが。


ビセンテ・マティアス・ブオソ メキシコ代表 3 November 1981 2002-2003
当時の監督ケヴィン・キーガンのほしいほしい病が悪い方に作用した最たる例ではあるまいか。350万ポンドかけてとって、試合出場ゼロ。カップ戦含めてもゼロ。ゼロ分。
誰も見たことがないまま、イングランドを去った。「バティストゥータ2世」とかいう評判だったんですけどね。


ロビー・ファウラー イングランド代表 9 April 1975 2003-2006
若いころリヴァプールで点を取りまくっていたガラスのエース。実は得点王も取ったことがあるが、代表では終始しょぼいキャリアに終わった。
すっかり太って松下奈緒が嫉妬するレベルのおっぱいになってしまい、往年のキレはさっぱりなかったが、ポジショニングと左足の精度はさすがにあり、1回シーズン10点取った。
一番覚えてるのはダービーでのゴール・・ではなく04/05の最終戦。勝てばUEFAカップ出場というミドルズブラ戦で、後半ロスタイムにGKのジェイムズが攻め上がって(←バカ)PKを獲得、この時点でみんな鼻血吹きそうだったが、ファウラーがそのPKを外してあえなく終戦。切ない終りであった。


ニコラ・アネルカ フランス代表 14 March 1979  2002-2005
天上天下唯我独尊アネルカ王子。実はイブラみたいなオレ様タイプではなく、極度に内気で人見知りらしいが、シティでは自身のキャリアが明確に下り坂にあったのを意識していたのか、えらく殊勝にプレーしていたのを覚えている。

前線をふらふらしながらフリーになるポジショニングと、クールなフィニッシュ。さすが世界レベルは違いますなあと思いながら見ていた。
この後FW陣はヴァッセルとかサマラスとかコッラーディとかヘタクソばっかり来たので、実はほんとに頼れるストライカーって、アネルカ以降はテベスまでいなかったのかもしれない。