選手別売買方針に関する所感


さて、ヤヤ・トゥレコラロフの残留宣言と、ミルナーの移籍が決まった今日この頃であるが、今回の移籍市場および選手編成に対して個人的に望むのは、1.ユース育ちの登用を含めた若返り、2.新たな主力候補(候補で良い)になり得る大物の獲得、3.大物外国人ベテランの放出、である。
収益基盤が安定し始めたシティだが、新興クラブゆえ、ピッチ内での成績下降が収入に与える影響は大きい。現在の主力に限界が見えたからには、短期的には戦力が落ちても、3~5年先を見据えた戦力の刷新が優先であるべきだ。
また、FFPが導入されて以降、ロビーニョ式の獲得連発は難しくなった。この状況において現在のようにユース育ちを二束三文で手放し、HG適用選手をバカ高いプレミアムを載せて買う行為を繰り返していると、主力の外国人選手にかける投資が圧迫される。別にHGの主力を揃える必要はないが、戦力を保つためにはある程度自前ないしは安い選手でHGを満たさなくてはならないのだ。




GK 
ハート:キープ。
カバジェロ:HG適用で適当な選手が見つかるなら売却も検討すべき
ライト:キープ


ハートとライトおじさんについては特に言うことはない。引き続き頑張って頂きたいところである。問題はカバジェロで、GKは相対的に安く手に入りやすいため、できればHG適用選手を手に入れたいところである。ほとんど使わない選手に貴重な外国人枠を使うのはもったいない。チェルシーはグリーン獲得を検討しているとのことだが、ぜひ横やりを出してほしい。ちなみに、グリーンよりも望ましいのはキャスパー・シュマイケルである。なんせホームグロウンどころか、自クラブ育成。





CB
コンパニ:キープ
デミチェリス:微妙なところだったが、まあ1年ならいてもらった方が良いかも
マンガラ:キープ
デナイエル:キープ、かつ1stチーム入り
レキク:(我慢してくれるなら)ローン、2016/17シーズンから1stチーム。


いくらフォームを崩したとて、おいそれとコンパニ様は手放せない。嫁もいるし。マンガラには期待している。デミおじさん、デナイエル、レキクについては少々悩みどころで、まずレキクは21歳以下(25人の登録制限関係無し)だが、すでにHGルールは間に合わない。そしてローンばかりの生活に辟易していることをメディアに漏らしている。デナイエルは恐らくギリギリ自クラブ育成適用が間に合うのだが、そのためには2015/16、2016/17シーズンと連続してシティに在席させなければならない。


個人的には2人とも手放すには惜しい人材だと思っているのだが、もしレキクが今すぐ1stチームでの出場機会を求めているようなら、放出も止むをえまい。偏見かもしれんが、オランダ人CBにはあまり信頼が置けないと思うのは私だけだろうか。
そういうことで、レキクとデナイエルの2枚残し、デミチェリス放出も考えたが、デミおじさんは1年の契約延長ということで、デミチェリスと若手1枚を残す体制で良いと思う。すでにHGが間に合わないレキクよりも、優先すべきはデナイエル。レキクは1年ローンで待ってもらいたいが、もう嫌だということなら仕方が無い。理想的には、どこかプレミアのクラブに貸したいところだが。





RB
サバレタ:キープ
サニャ:キープ
リチャーズ:放出


リチャーズの放出は既定路線。すでに本人も出る気満々である。サニャのところはHG適用で目ぼしい選手がいれば入れ替えても良いが、移籍の噂があるのはセインツのナサニエル・クラインぐらい。獲得は難しかろう。戦力的にはもちろんこのベテラン2人で特に不満は無い。ユースにもとくに目ぼしい選手はいないようだ。





LB
クリシ:キープ
コラロフ:売却すべき
アンジェリーノ:もう1年下のカテゴリーで経験を積ませるべき


コラロフ兄さん残留宣言は意外であった。移籍してもらって、結構だったんですが。給料の高さがネックなのだろうか。パフォーマンス上もやや不満、年齢も行っているということで、逸材と名高いアンジェリーノの成長を待ちつつ、クリシで粘り、1人新規に獲得する、というシナリオを望む。リカルド・ロドリゲスなのか、クレスウェルなのか、そこは手なりだ。




CMF
ヤヤ・トゥレ:売却すべき
フェルナンジーニョ:キープ
フェルナンド:代役が£15M以下程度で手に入るなら売却も検討すべき
スクリーニ:ローン


さて、「ヤヤちゃんどこにもいかへんで!!宣言」事件である。「Don’t have to be worried」だって。ははは。
私はヤヤのことを、4-4-2のセンターで使うには収支がマイナスになるケースが多い選手だと思うが、一方でトータルとして彼の存在がプラスかマイナスかといえば、プラスだとは思っている。今のところは。ヤヤより守備をする選手がいたとして、そいつを使った方がトータルの勝ち点はプラスになるのだろうか?今はまだ、答えはNoだと思う。大分ギリだが。


とは言え売るべきだというのは、要するに影響がでかすぎなのだ。ボール触りたがりだし。置いとく以上、どうしても攻め方も守り方も変わらざるを得ない。ナバスみたいに世界中いつどこに試合に放り込んでも変わらない選手とは違うのだ(あれはあれで良し悪しである)。給料も高いし。だから埋め合わせがすぐには難しくても、売ってほしかった。


ジーニョはキープ。48億は伊達じゃない。フェルナンドは正直不当に批判され過ぎなのではないかと思うが、アレックス・ソングがそれなりの金額で手に入るなら、売却もリーズナブルである。スクリーニはプレシーズンで躍動していただけに1年間をほぼ棒に振ってしまったのが悔やまれるが、まだ使うのは難しかろう。プレーもジーニョみたいだし。


できればヤヤを売って、ポグバやディマリアのような攻守に幅広なタスクを担えるインサイドハーフと、あと1人レジスタが務まる選手がほしいのだが、はてさて。2列目に次ぐ、優先補強ポイントだと思う。





AMF
ナスリ:売るべき
ナバス:残すべき
ロペス:1stチームに引き上げるべき
シルバ:親を質屋に入れても残すべき


個人的にはNo.1のプライオリティ。シルバを軸として、攻守に高水準の選手を揃えられないと、今後のタイトル獲得競争は厳しい。ナスリについては、私はむしろ攻撃の方に不満があった。去年の12月の水準で通年働けるならいてもらっても構わんが。
ミルナーが去った今、ある種の拠り所としてナバスのようなシングルタスクマンは不可欠。ひどいミスもしないし、相手がバーンリーだろうがバルセロナだろうがCKはとってくれるのだから、もっとCKの練習をしてもらいたいもんである。
そしてようやく出てきた自クラブ育成枠として、ロペスは長い目で見守りたい。これまでの出場機会を見るに、守備もやる気が無いわけではなさそうだ。新規獲得はスターリングよりはデブライネの方がマシではあるだろうが、シルバの太刀持ちが務まる選手であってほしい。




FW
アグエロ:親を(ry
ジェコ:売るべき
ボニー:キープ
ヨベティッチ:キープしても、いいんじゃない?
イヘアナチョ:キープかつ1stチーム入り


ジェコはボニーと被るのでなあ。好調時の決定力、あの「あと一歩」を無理くり突破するパワーは捨てがたいところもあるが、やる気なくし過ぎである。ポストも、ボニーの方が7倍くらい安定感あるし。
イヘアナチョは使えそうなら、使ってみても、というくらいの。(今のチームには貴重な)若干MF寄りのようだし。
で問題はヨベティッチだ。Twitterやファンフォーラムを見る限り英語圏のファンは大分不満なようだが、個人的にはかなり貴重な選手だと思っている。FWとしては守備の意識が高く、MFとしても使えて、シルバの装備の1つとして崩しのサポートもできる。まあ大分こう、変わった形状の武器というか、これどっから弾が出るの?っていう感じはあるのだが。本人に残る気があれば、残してみてもいいのではないだろうか。頼むよマヌエル。